2019年2月22日金曜日

TESLA(テスラ)という未来投影機

実を言うと、TESLAもELON MUSK(イーロン・マスク)も好きじゃなかった!
MODEL X、MODEL Sに触れる前まではむしろ嫌いだった。

電気自動車の未来はわかるけれど、口汚く日本の水素エネルギー開発を馬鹿だと揶揄し、
膨大な電気エネルギーを消費する電気自動車も何のための未来定義なのか怪しいとも思っていた。
特に、現時点で、原発に大きく依存する電力の供給に支えられるとするなら、トータルには電気自動車なんて環境負荷は「?」という考えだった。

イタリア車のような美しいレザーとステッチもなければ、ドイツ車のような緻密なメカニカルなインパネ周りの美もない、イギリス車のような上品で重厚なウッドパネルも無ければ、フランス車のような粋なエスプリも効いてない!
従来のアメリカ車独特のいやらしい程の押しの強さもない!

でも、そこには本当に豊かな空間が広がっていた!
人間中心と言える空間が!
僕は、TESLAのMODEL Xに未来志向のモビリティを見つけてしまった。

そのフロントフェイスというと、スター・ウォーズのストームトルーパー的というか、ケロロ軍曹のギロロ伍長的というか、ウーパールーパー的な感じ!

最高オプションだと1,700万円にも達するお値段に象徴される高級車然とした迫力も威圧感もキラキラ感も何も無いのだ!

つまり、そんなことに価値観を定義している車ではないということの強烈なメッセージがそこにあった。

ギラギラの金満象徴車が欲しいなら他のメーカーからどうぞ!と言わんばかりの、でもなんにも卑下することもなく、威張るわけでもなく、静かに未来を語っていた。

ボンネットを開ける、そこには驚きが待っていた!
なんと、なーんにも無い(笑) なんにも無いんだよ、本当に!
フェルトで覆われた大きなくぼみというか箱があるだけ、充電変換アダプタなどとエマジェンシーツール一式が入ったオレンジ色の袋がチンマリと隙間に鎮座していた。

電気自動車だからエンジンはないものの、エアコンやらラジエーターやらの補機類が詰まっていると想像していた僕の予想はパーフェクトに打ち砕かれて、嬉しい驚きに包まれてしまった!

今の時代、パワフルな車や高級車に乗ろうと思うと、環境負荷に対する罪悪感無しには乗れない。
でも、大人が6人乗ってもおよそ3秒で時速100キロに達するスーパーカーのようなこのMODEL Xはその罪悪感という呪縛から少し開放してくれる!





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